Mt Isaにあったテニスクラブの紹介です。
ここは僕自身が大ファンだった元プロテニスプレイヤー、パトリック・ラフター選手の産まれ故郷であり、このクラブがこの選手の原点だったので、勢いで思わずレッスンに参加させてもらえるように交渉しました(^^;;
このクラブでは基本的に子供を対象に教えており、6週間のレッスンチケットを$35で販売しています。日本円にすると3000円ぐらいですね。
日本のクラブからするとこの価格はかなり安いですね(^^;;何故かというとやはり政府からの後押しがあるからです。このクラブ自体が政府によって作られたものであり、コーチへの給料も政府から支払われます。その為、テニスをしたい人、始めたい人にとってはかなり敷居が低くなってる訳ですね。
そしてテニスレッスンはというと。。。
まずは時間に凄くゆるい(^^;;自分のペースでコートに来て打ち始めます。そしてある程度人数が集まった時にコーチが入りレッスン開始です。
日本にもこのぐらいゆるいクラブがあってもいいのかもしれませんね(^^)本来の目的の様に楽しんでスポーツを続けることができるんじゃないでしょうか?
そしてこれはクラブに置いてあったパンフレットです。日本でも一部では広まってきている練習方法なんですが、年齢や体格によって使用する道具、コートを使い分けようという試みです。
小さな子には小さなコートとコートの大きさにあった空気圧のボールを使い指導していきます。慣れてきたらコートを少しずつ大きくしていくという感じですね。
特にテニスには子供の頃から大人と同じコートと道具を使い練習するという習慣があります。そして競技思考が強くなりすぎ、小さな子供の身体に対する負担にかかわらず練習を重ねるという傾向が少なからずあります。ジュニアの試合でトップの方の試合になってくると肘当て、膝当てをしていない子はほとんど居ないんじゃないでしょうか?
そういった子供達を守るためにこの練習方法が政府から推奨されてるようですね。最近ではジュニアの大会を無くすという話も出てきています。本来のスポーツを楽しむという点にやはり重点を置いて考えられている感じがします。
僕は日本ではまだそのような点が遅れている様な感じがしています。
なぜ日本ではそういった考え方が遅れているのか。僕はそれが日本の大人たちに原因があると考えています。
今の大人たちがスポーツをしていた時代にはスポーツに対する間違った知識が多く、正しい運動方法を知らない人はまだ数多くいます。そしてそういった大人が子供にスポーツを教える、強要する。または子供が好きで始めたスポーツなのに大人が口を出し自分のエゴを押し付ける。
親からしたら子供は可愛く、その自分の子供が試合に勝てばやはり嬉しいものです。そして子供より親がムキになり子供のスポーツに口を出すというケースは少なくありません。いつの間にか子供のためにさせていたスポーツが、気づかない内に自分ためにスポーツをさせているということもあります。そのスポーツが将来に必ずしも関わるとは限らない事のに。。。
昨今では日本政府のスポーツに対する対応も変わってきています。この流れに合わせ大人もスポーツに対する正しい理解を深めて行く必要があると思います。スポーツは自由であり楽しむものであり、誰にも強要されるものではありません。
ここのスポーツクラブで教えている内容は日本のスポーツクラブとほとんど変わりませんでした。ただ違うのは政府や親など周りの環境と子供のスポーツに対する自由な姿勢だと感じます。もちろんスポーツから学ぶ精神論や礼儀も大切です。ただそういった方向に偏らず日本にもこのような環境が増えていってくれればいいなと思います(^^)