エコタウンがあると聞いてやってきたアメルスフォート(amelsfoort)
ここで見つけたカウチホストは歳のわりに子供が小さいなと思ったら実は里親だった。
事情があって4人の子供を預かって2年前から面倒を見ているらしい。でもちょっと日本の里親と違うのは期限付きの里親らしく4、5年程子供の面倒を見るみたい。事情があると言っても子供達はとても無邪気でいい子。ホームステイをしているみたいで楽しかった。
仕事はもうしていなくて子供の送り向かいをするまでの間は時間があるということなので街を案内してくれた。
町の周りを流れるエーム側を沿って歩けば14世紀から残る中世の面影を味わうことが出来る。
最上階にある滑車を使って荷物を運び入れていたらしい。
教会はオランダ一高いらしい。
アメルスフォートの正面ゲート。
夜は小さなコンサートに連れて行ってくれた。一度家に招いたことのあるグループらしい。
ん？って思ったけどイベント会社が場所を提供してくれるボランティアを募って開催されたイベントに来たらしい。コンサートに参加する人も場所を貸す人にもお金のやり取りはなく完全なボランティア事業。イベント会社はどうやって運営しているのかわからないが ゲストは名前を売ることが出来るし、お客さんはタダで音楽聞けるし、場所を提供した人は色んな人と出会える。この家の場合は子供達が飲み物提供したりしていい経験になったという。
WinWinWinな素晴らしいイベント。是非地元でもやってみたい。
地元ならではの食べ物も沢山教えてもらった。
イタリアのチーズ職人がオランダのチーズが一番うまいと言っていたがそれは本当でコクがあってめちゃめちゃうまい。パンに乗せるだけで美味い。
オランダ人は食後にデザートは欠かせないらしくこのヨーグルトをいつも食べてた。左はプレーンで真ん中はバニラ、右はクッキー(笑)バニラとクッキーが美味しかった。トロトロの杏仁豆腐を食べてるみたいで。
これはホッチポッチ。ハッチポッチステーションみたいな名前のこの料理はポテトとニンジンやケールって名前の葉っぱと一緒に煮込んでマッシュポテトにしたもの。グッチ裕三だったらもう一手間加えてくれそうな簡単伝統料理。
食べちゃったけどクロケットというもの。名前の通りコロッケの原点らしい。中には肉のソースと言ってた味はそのままコロッケ。うまし。
ある日の晩御飯。これがダッチぴーぽーだ。
オランダはマスタードも有名で刺激が強いがとても美味しい。なんだか止まらなくなる。わさびのような感じ。
食後は子供達がカードをしたり自由に遊んでる。ただのトランプではなく頭の回転と集中力が必要なカードゲーム。6歳から出来る簡単なルールだけど中々難しい。
ずっと雨だったけど最終日は晴れてくれてやっと目的のエコタウンに行くことができた。ここはECOの実践都市として世界的にも注目されている場所ニェーラント。
ニューラント近くにあった面白い住宅。これは建物と建物の間にサンルーフがあり冬でも雨でも雪でもどんな天候でも中庭で過ごせるっぽい。植物とかも育てられていいかも。
街はすごく綺麗に区画整理されてる。
何故か川が多く各家に川に面したデッキがある。
ニューラント名物のソーラーパネル。そこら中にある。これでニューラントの半分の電力は賄われてるらしい。水も雨水を利用している。まさにエコハウス。残念ながら中は見ることができなかった。。。
でもソーラーパネルで太陽光発電するというのは画期的で最高のエコロジーだと思ってる人もいると思うけど、よく見落とされる点がある。
それは耐用年数が20〜25年だということ。
最初はそんな長持ちするんなら安心じゃんとか思ってたけど、逆に考えたら20〜30年後には大量にゴミが出てしまうことだと気づいた。しかも、まだこの処理方法は正式に決められていないらしい。太陽光パネルには僅かながら鉛とイタイイタイ病で知られる原因のカドニウムが含まれている。だから処理方法には万全の対策を取らなければならないということで処理方法の決定が遅れているっぽい。
太陽光パネルの設置が年々増えているということは20〜25年後には廃棄物となるパネルも年々増えてしまうということ。結局は今ある問題を先延ばしにしてるだけ。また今の幸せだけを優先して問題が出たらその時に考えよう。という過去と同じ過ちを繰り返してしまいそうな匂いがする。石油問題や処理問題や原発問題のように。
今の生活は未来の子供達の問題。そういった流れを作らないような生き方を考えていかなければならない。
う〜ん。生きるって難しいね。