バラナシ、うわっ!!

「プァッ、プァッー」
「チリリリリン、チリリリリン!」
「ハロー、トモダチ、ドコイク?」
「ンモァーーーーー!モー!」
「ワンワワワン!ワンワン!」
「オミセ、コッチ、ミテク?」
「キョァ!キャ!キャンキャン!」
「ソンナノカンケーネー!」
「ニホンジン?コニチワー、ドコイク?」

臭い、汚い、うるさい。バラナシ。

ちょっと歩くと客引きしてくるリキシャー。猛スピードで突っ込んでくるバイク。地雷のごとく設置されてる牛糞。地雷を設置する牛。やたら多いガイドの男。身体にまとわりつくホコリ。野糞する子供。牛を殴る子供。堂々と道の真ん中に居座る牛。揚げ物だらけの屋台。一日3回はある停電。冷えてないジュース。繋がったまま離れることの出来ない犬。リキシャに踏まれる犬。やたらついてくるおっさん。薪を買わないとマジギレする詐欺師。

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もうめちゃくちゃ、バラナシ。何もかもが凄かった。

人は最高に胡散臭。基本英語ペラペラで勝手にガイドし始めるやつは絶対に最後にサリーの店に連れて行こうとする。いらないと言ってもミルダケミルダケってうるさい。
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そして念願のガンジス川。川辺で当たり前の様に寝てる人達。泳いで遊ぶ子供。身体を洗うおじさん。もはや職人の域に達した洗濯屋のおじさん。リズミカルに洗濯物を叩きつけたりゴシゴシしたりしてた。それから24時間死体を燃やし続けてる火葬場。

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本当に死ぬまでガンジス川はこの人達の生活の一部になってしまってるんだなというのを感じ取ることができる。

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補足するとヒンドゥー教徒で信仰心の強い人達は死んだら自分の遺灰をガンジス川に流してもらう為にインド中からここに集まってくるという。そうすれば輪廻から解脱することができると信じているから。

だから死体を火葬場まで運ぶ時は飾付けをして御輿を担ぐかの様に掛け声をしながら運んでいく。なんだか悲しいのではなく身内が輪廻の流れから逃れられるのが嬉しいと思ってるかの様に。

でもそんな人達の気持ちも裏腹に観光客に火葬場を見せて説明してお金を取ろうとする詐欺師がいる。僕らが出会ったのは、突如どっからか現れたイケメンに案内されて連れてかれた火葬場近くの建物にいる詐欺師。
この人はボランティアを名乗っており死を待ってる人や障害を持ってる人達の面倒を見て火葬するまでをお手伝いしているという。そして火葬する為には薪を大量に使わなければならないと仕切りに説明していた。貧しい人は薪を買うお金が無いので旅行者の寄付金で賄ってると。

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そして建物の上から盗み見るように火葬場を見て説明を受けた後に別の階に連れてかれる。そこには怪しげなバラモンを名乗るおじいさんが。

詐欺師「ここに手をついて下さい。この方があなたの為にお祈りしてくださいます。そしたらあなたはこれからずっと幸せに暮らしていく事が出来ます。」

別にヒンドゥー教でもないしする必要もないだろと思ったので言ってやった。

俺「つまり金を払わないといけないんですね?」

詐「この金は私達のポケットに入るわけじゃない薪を払う為に使われます」

俺「寄付金だからこっちが決めていいんですね?」

詐「違う!薪を買わなければいけない!」

俺「じゃあ、最低いくらなんですか?」

詐「1kg、5kg、10kgから選べる」

俺「だから最低は?」

詐「1kg、500ルピー(800円)。もう話しただろ。火葬には沢山の薪を使うんだ。このお金は俺じゃなく巻を買えない人達に使われるんだ!」

俺「(ここを死に場所に選んでわざわざ来てる人がいるのに、薪を買えないのわかってて死ぬの待ってる図々しい奴がいるのか?)いや、わからない。多分買う必要ない。どっちにしても俺達が助けられる金額じゃ無いので俺たちの気持ちの分しか払えない。」

詐「お前タダで説明が受けられると思ったのか?薪買えよ!」

俺「いや、文化も宗教も違うし旅行者がこういう事に関与する意味もわからない。でも気持ちだけ払う。(その時持ってた30ルピーを出す)」

詐「ナンデワカラナイ!マズシイ、マキ、カエナイ!マキ、タクサンヒツヨウ!マキ!マキ!マキ!」

俺「(笑そうになりながら)いや、わからない。だからこれ30ルピー」

詐「もうお前達は俺たちの文化を汚した!お前らをオフィスに連れて行く!お前達は$200払わなければいけない!!」

俺「OK!行こう!」

詐「・・・ペシッ」

最後はお金を取れなかったのが悔しかったのか、頭を一度叩いてきて全然ついてこない。そのまま外に出れました。

外には次の人がいたので準備しなきゃいけなかったのかも。ボランティアっていう割には汚い言葉使うし、キレ始めるし、もう最後は笑ってしまいました。
警察に行っときゃよかったかな〜。

インド人はこんな人ばっか。疲れるな〜。と思ってたけど実はいい人もいたりする。バラナシで会ったムスリムの人。ここにはムスリムの人も沢山住んでいてこの人達は仕事もあり、めちゃくちゃマズシイわけでもないのでウソはつかないみたい。ちょっと裏道に入ってムスリム街にいくと静かで道も綺麗。人もしつこくない。全然雰囲気が違いました。

バラナシにこんな場所があったなんて信じられない。これがバラナシ最終日の発見だったので残念でした。もっと散策してみたかった(;д;)

次はブッダガヤ。仏陀が悟りを開いた場所。日本寺で瞑想体験も出来るみたいなので楽しみです(^^)

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