
地域通貨も発行し地産地消を実現しているこの街。エコロジーへの意識も高くとても魅力的な街だった。
バスの運転手からレジに並んでるおじさん、カフェでまったりしてる人、会う人みんな優しかった。ビックリするぐらい。
もともとこの街には城の跡地もあり観光地として知られていたが、今では住民たちが未来を見据えて永続的に持続可能な街づくりをして話題になっている。
この街が元になってるトランジションタウンという言葉があり、ただ生産して消費していく世の中から、必要な分だけ生産し無駄な消費を避ける環境を考慮した街に変わって行こうという試みがある。
なのでこの街に訪れる人や移り住もうとしてる人もそういった意識が高い人が多い。
そして僕たちがこの街に来ることを選んだ理由がパーマカルチャーという言葉。パーマカルチャーとはパーマネントアグリカルチャー(永続可能な農業)からできた造語でオーストラリアのタスマニアから始まった新しい考え方。
実はこの世界一周を始めたタスマニアで知らぬうちにすでにこのパーマカルチャーの一端に関わっていており、この旅を通してもからもパーマカルチャーに行き着いてしまったという偶然。もしくは必然だったのか。
この2つの言葉を実現しているのがこのトットネスという街。
ネットを使う為に適当に入ったカフェでさえ色んなアイデアが詰まっていた。店で使っている照明や壁の飾りなどはゴミをリサイクルして作っている。

この毛糸は編み物が好きなお客さんに毛糸を編んでもらおうというアイディア。四角い板紙が置いてあり、その大きさに編んで下さいと書いてある。多分編んでもらったものを繋げ合わせてまた新たに何かを作るんだろうな。

ここは共用の畑。毎週決まった日に人が集まり、畑の手入れをする。そして出来た野菜はみんなで山分け。ここでも使わなくなったタイヤや木パレットをリサイクルしててアイディアが沢山。

そして毎週末は広場でマーケット。この週末に出るカレーが安くて美味しいと評判で毎週マーケットに食べに来る人もいる。

街の周りは色々とトレッキングコースがあり歩いてる人をよく見かける。自然がいっぱいで色んな発見もでき面白い。

ここはなかなかハイレベルなアスレチック広場。落ちない様にロープで体を確保し様々な仕掛けを攻略している。もちろん危ないので係りの人がいる。

この街でも運良くカウチサーフィンに成功し、一週間も泊まらせてもらった。ホストの人は6年間も日本にいたことがありイギリス人だけど日本語がペラペラ。家の雰囲気も日本っぽくて毎日一緒に日本食を作っていると本当に日本にいるみたいだった。
この人の仕事は大工で個人的に依頼を受けて仕事をしている。依頼が無い時はボランティアをしているというので聞いてみると、この街にある工場跡地を利用し新しいコミュニティを作ろうとしているとのこと。
ボランティアで人が集まり工場を使える様に改修して、将来的にはパン屋が入ったり何かお店を入れて人が集まる空間にしたいらしい。ボランティアで建てるからお金もかからずお店も入りやすい。そしたら人も集まりやすく、小さな街でも十分実現可能なコミュニティ。
この街に来て自分の頭の中にあったモヤモヤしたものが一気にハッキリした気がした。最初はスポーツコミュニティを作りたいという目的から始まり、調べるうちに根本的にコミュニティを作らなければならないという考えに至り、コミュニティを作るにはどうしたらいいか、というところで止まっていた頭が一気に回転し出した気がした。
仕事を辞めて海外に出て4年。やっとここまで来れたという感じ。もっとこの街を色々と見てみたい。ボランティアを募集しているところのある様なのでちょっと探してみようか。いや、でもすぐに日本で動き始めたい。
金に余裕があるうちに日本に戻り動き始めるか、もうちょっと行けるところまで経験を積んでみるか。
この世界一周の旅。ちょっとした転機が訪れております。











