フランスのド田舎にやってきた

ヒッチハイクは無事成功し難なくPerpignanにやってきた。ここからさらにバスに乗りピレネー山脈の方へ向かう。何故かこの辺りは1€バスが普及しておりどこに行くにしても1時間ぐらいなら1€で移動出来てしまう。

ヒッチハイクで知り合ったマウンテンガイドをやっているという男性は山奥にあるとても小さな村にいて、家は800年以上前からあるものを改築した家に暮らしている。実際はさらに山奥に住んでて実家を改築している為、今の家を借りて住んでいるらしい。この家は知り合いのヒッピーが住んでた家らしく家の中の雰囲気はとてもいい。どこか懐かしい雰囲気のある家だった。

ここで3泊一緒に生活した。朝起きてストーブに火を入れて、コーヒーとクロワッサンを食べて談笑する。改築中の家の手伝いをしたりして時間を過ごし、お昼時になるとパスタを作って一緒に食べた。午後晴れると散歩に出かけて町を散策。30分ぐらいで簡単に回れてしまう町だ。

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何もなくて何も出来ないけど満たされる。やっぱり田舎はいい。

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ある日よく晴れた日があったのでPerpignanまで出てきてそこからさらに1時間下った。
ここにはCollioureという海沿いのキレイな街があると聞いたので行ってみた。流石に観光地なので人が多かったがとてもいい雰囲気の街だった。マウンテンガイドから直々にトレッキングコースを教えてもらっていたのでその通り歩いた。

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本当に天気が良くて気持ちが良かった。

夕方、CollioureからPerpignanに戻り、ここから長い一日が始まった。
この男性はジャズミュージックに合わせて踊るスウィングダンスというものを習っているらしい。そしてこの日は無料のパーティがあるというので連れて行ってもらった。もちろんダンスなんてしたこともないので、端から見てるだけだったが南フランスの人達のライフスタイルの一端を見れたようで楽しかった。

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演奏も地物と人達による生演奏。とてもかっこいい。

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ある程度時間が経過して次へ移動。次のパーティ会場へ。
友達が多いらしく色んなパーティに呼ばれているらしい。次の場所はもっとローカルなダンスパーティ。さらにコアなとこまで来てしまった。

ここでの踊りはこの地域で伝統的な踊りらしくみんなで輪になってクルクル回りながら踊っていた。みんなテンションが高くとても楽しそうに踊っていたが、正直全く理解できなかった。

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日本で言えばまさにお遊戯会の様なもので、それを大人が本気で楽しんでいる。まさに文化の違いとしか言いようが無かった。多分、ここで流れている音楽は古くからあるもので、誰もが知っていて誰もが踊れるものなのだろう。日本とは音楽の歴史が違い過ぎて理解できないのだなということで勝手に納得した。
そして全くこの空気についていけない僕はみんなが持ち寄ったであろうパンやチーズを食べて時間を過ごした。

結局家に帰れたのは深夜2時。ヘトヘトだった。

でもヒッチハイクを始めてからさらに深い部分へ入り込めて来ている。これは自分にとっては大きな発見で、この旅のテーマにはどれだけ地元のコミュニティに入り込めるかというのがあった。カウチサーフィンやAIRBNBを使って地元民と関わりが持てて満足していたわけだが、それよりもさらに深い部分に入り込めるということをヒッチハイクから知った。ヒッチハイクを始めて良かったという一面と、もっと早く始めていれば良かったという悔しさを今しみじみと感じている。

そしてこの男性は他のローカルのコミュニティとも繋がりがあるので色々と情報を教えてもらった。ここから5時間程北西に行ったところにエコビレッジがあるらしい。ボランティアをしながら野菜やニワトリを育てたり、生産的な生活を学べるというシステムらしくとても興味深い。

流石に時間が迫っているのでボランティアは出来ないが2泊してそのコミュニティを見せてもらうことにした。ここに来て自分の求めているものにドンドン繋がって来ている。

悔しい。もっと色々と見てみたい。

またお金を溜めて来るしかないのかな。

とりあえず明日は車で5時間の複雑な道のりを経て、どうにかヒッチハイクで目的地にたどり着かなければならない。過去最長の距離。でもなんだかたどり着ける気がする。

ヒッチハイクを始めてから自分の中で大きな変化が起きている。

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